建物の種類で探す/公共建築

 ローマを取り囲むアウレリアヌス城壁は、今もローマの街のあちこちに痕跡を留めています。しかし帝政前半のパクス・ロマーナの時代のローマには城壁がありませんでした。3世紀にローマ帝国の国力が弱まって異民族の侵入を許すようになり、異民族から首都ローマを守るために建設されたのがこの城壁で、いわばローマ衰退の象徴とも言えます。
 南仏プロヴァンスの都市ニームにあるメゾン・カレは古代の姿をとても良く残した神殿です。これほど完全な形で残っている古代ローマ神殿は他にはありません。
 首都ローマの超有名観光スポットでいつも行列ができている真実の口から道を挟んだ向かい側に、人もまばらな広場があります。丸と四角の二つの神殿が建つこの場所はフォルム・ボアリウムといい、共和制のころから商業の中心として賑わい続けた場所でした。
 2018年5月1日、1日でローマ市内の遺跡42個を一筆書きで歩いて巡った記録です。
 オスティアはかつて首都ローマの港湾都市として栄えたところで、建物が豊富に残っています。特にモザイクはバラエティーに富んでいて見応え充分。私はポンペイよりオスティアの方がお気に入りです。
 城壁と聖人の町と言われるアビラ。その城壁は古代ローマの城壁の跡に建てられたものです。ただし最初に断っておきますが、古代ローマ遺跡は何も出てきません。
 ドイツのロマンチック街道沿いにある都市アウグスブルク。その起源は紀元前15年、初代皇帝アウグストゥスの時代に造られた、ゲルマン人と向き合う最前線の軍団基地です。重要な場所ですが残念ながらその痕跡はほんのわずかしか残っていません。
 アルプス山脈の南の麓の街アオスタ。ここはローマ本国からアルプスを越えてガリアに抜ける主要ルートの、ローマ側の玄関口です。アオスタに残る遺跡は個性的で、実際に目にしてみると新たな発見も多く、とても刺激になりました。

Posted by roma-fan